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2023.04.25

上腕骨外科頸骨折の術後リハビリについて

上腕骨外科頸骨折術後の経過が思わしくない方へ

怪我して痛い思いをして、リハビリも痛くてツライ・・。
しかも元の状態には戻らないかもしれない・・。


これはさすがにシンドイですよね。術後リハビリは「最初の3カ月」そして「次の3カ月」の受傷後6カ月間が勝負と言われています。この期間でどれだけ頑張れるか?がその後を決めるわけですね。


この患者さんは、術後2週間程度は近所の医療機関でリハビリ通院をしていましたが、「職場復帰を早めるためのリハビリをやりたい」との希望から当院でのリハビリが始まりました。
(50代女性、交通誘導員、トラックの荷台から落ちて受傷。定期的に通院しているため、通いやすい当院でのリハビリを希望)


受傷直後に連絡があり、職場復帰を最優先にするため手術をするようアドバイスをする。チタンプレートでの骨固定手術であったが、肩の可動域制限が発生していた。肩の骨折後に関節の拘縮が起こり、四十肩五十肩様の症状が出ることはよくある。まずはこの可動域制限を取り除くことを第一としてリハビリを開始した。

「多少痛くてもガンバルので、ガンガン施術して下さい」の言葉通りにリハビリを進める。超音波療法と可動域改善の手技であったが、週3回程度の通院が3カ月ほど続いた時には万歳がほぼできる状態になった。左右の腕の位置が同じになるまでは、さらに2カ月を要した。職場復帰は術後2カ月過ぎで果たしていたため、患者本人は納得のいく経過となった。


この患者さんは骨折前から定期的な通院があり意思の疎通ができていたため、リハビリに対しても積極的に取り組むことができました。「仕事柄、腕が上がらないと困る」ということでスピード優先になりましたが、よく頑張ったと思います。痛くないリハビリではありませんが、それでも超音波を使うことで余計な痛みは出ないようにできたと思います。


肩関節は可動域が広いため、様々な方向から筋肉が付着しています。肩甲骨や胸周囲の筋肉の筋緊張を確認しながら、超音波と手技を上手く組み合わせて治療効果を高めて対応しました。この方はその後のプレート除去は行わずに生活をしています。「除去手術後にまたリハビリするのはヤダ」と言っていましたので、まぁ楽なリハビリはないですからね(苦笑)現在は「骨折?そう言えば私したよね」位の状態になっています。


当院の通常診療は超音波をメインにしたオリジナル療法ですが、超音波は到達深度が深いため深部の症状にアプローチするのに有効です。また、筋肉の緊張や血行の改善にも効果が高いため、肩関節、膝関節、足関節の痛みなど関節周囲の症状にも威力を発揮します。そのため術後リハビリに活用できると言えます。


このようにリハビリには様々なやり方がありますので、自分に合ったものを見つけることが重要です。「あまり経過が良くないな・・」とお悩みの方は、まず検索して通える範囲に「これはいいかも・・」と思う施術を提供してくれる医療機関を探してみましょう。最初の3カ月の経過が大きく影響しますので、その時点で他のリハビリを受けるか検討下さい。


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